記者の目:若者に無責任だった時代=北村龍行(元論説室) - 毎日jp(毎日新聞)
記者の目:若者に無責任だった時代=北村龍行(元論説室) - 毎日jp(毎日新聞)
将来への希望を次の世代に引き継げなかった我々は、自らの世代の安心・安全を優先して、若者たちが道を開く試みに対する尽力を怠った、無能で、次世代に対する責任感の乏しい世代であった。
企業の社会的責任(CSR)の最大の責務は、納税とともに雇用の確保である。また、労働組合は、労働者が団結して働く者の権利を守るために法的な権利や保護が与えられている存在である。その意味で、企業も労働組合も、その社会的責任を果たしてきたとは言いがたい。
さらに若年層の就職難と低所得化は、少子化問題にも影を投げかける。将来の仕事や所得に希望を持てないのに、子どもをつくろうと考えるはずもないのだ。かれらに、仕事や希望を引き継げなかった我々は、無意識のうちに、少子化も促進させてしまった。