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2008/06/04 水

J. Nakanisi Home Page・石けん運動の経過について考える -びわ湖会議解散の報に接して

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日本全体に広がった環境運動としては、合成洗剤反対運動は歴史的にみて、最強の市民運動のひとつと評価できるのではなかろうか。全国津々浦々に広がり、学校教育の現場にも大きな影響を与えた。

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当時、私は下水処理の講座に属していたので、如何に下水処理でリンを除くかが大きな研究課題になっていたか知っている。そういう後始末処理に頼るのではなく、発生源でなくしてしまうという方法は、経済的で合理的であった。この頃までの合成洗剤反対市民運動の成果は、もっともっと高く評価されてもいい。



ただ、それが、合成洗剤はダメ、せっけんは良いのスローガンになったことで、合成洗剤の非をあげつらい、せっけんを良いというために、使い易さという素朴な判断基準も捨て、科学性も捨ててしまった。学校教育の現場にまで、非科学的な、合成洗剤の有害性を証明する実験が「理科教材」として持ち込まれたことも、実に残念だ。

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その目標を伝えるために、スローガンは有効で、かつ、必要でもある。しかし、一度決めると、その正当性を証明するために、どうしても無理をするようになる。そのスローガンが正しいかどうかを検証するための道具、科学まで否定するようになってしまう。

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私の経験から言えば、その時、スローガンを検証し見直し、ある種の妥協をすることが大事だと思う。どうやって検証するか、それには科学と外の社会しかない。外の社会が正しいかと言えば、そんなことないのだけれど、それしかない。

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