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2006/09/21 木
FoodScience--食の機能と安全--
昨年からベストセラーで店頭に並んでいる、ある食品添加物に関する書籍の中に、毒性について次のような記載がある。
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添加物として使っていいかどうかや使用量の基準がそのネズミでの実験結果にもとづき決められているのです。「ネズミにAという添加物を100g 使ったら死んでしまった。じゃー、人間に使う場合は100分の1として、1gまでにしておこう」大雑把に言えばそのように決めているのです。
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この記述は一日摂取許容量(ADI)のことを意味していると考えられるが、ADIの設定基準は致死量を基にしたものではなく、最大無作用量に対して100分の1であるから非常に大きな誤解を消費者に与えている。市民講演で筆者が受ける質問から、この書籍のこうした記述の弊害を非常に強く感じている。
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