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2009/11/25 水

【元麻布春男の週刊PCホットライン】 NECがスパコンでIntelを選んだ理由

【元麻布春男の週刊PCホットライン】 NECがスパコンでIntelを選んだ理由

そもそも次世代スーパーコンピュータ・プロジェクトは、「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトと呼ばれ2つの目的を持つ。

A. 世界最先端・最高性能の次世代スーパーコンピュータの開発
B. 将来の科学技術・学術研究の発展を目指した利用技術の開発と普及

 要するに、スーパーコンピュータを作ることと、使うことの2つを目指したものだ。

 しかし、作る側と使う側で、必ずしも理想や目標が一致するわけではない。作る側としては、作ることの目標を問われた時、自分たちの技術で世界一の演算性能を目指すのは自然な成り行きだろう。しかし、これにこだわればこだわるほど、コストは高くなる。逆に使う側にとって重要なのは、CPU時間当たりの使用料が安く、いつでも自由に使えるスーパーコンピュータであり、それが国産技術で作られたものかどうかは二義的なことに過ぎない。
…………
これは「作る」という立場からすれば当然かもしれないが、「作る」ことで何が生まれるのか、生み出されるものが投入する予算に見合うものなのか、という仕分け人の質問に対する答えにはなっていない。科学研究に役立てるというのであれば、スーパーコンピュータそのものが独自開発である必要はないのである。自前で作ることの必然性、世界一を目指せるだけの高額な予算を投じることの必要性を説明できなかったという時点で、研究者側の負けだった。

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