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2012/10/19 金

金言:まず領土問題から=西川恵- 毎日jp(毎日新聞)

金言:まず領土問題から=西川恵- 毎日jp(毎日新聞)

 欧州統合の先行事例に刺激され、90年代から世界各地で地域協力機構が構想され、また設立されていく。アジアでも東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国と日中韓などを核に、経済から安全保障まで視野に入れた地域統合機構として東アジア共同体が構想されてきた。

 ただ理念を固めた上で出発した欧州と異なり、アジアはプラグマティックで状況対応型だ。経済協力を積み重ね、自由貿易協定(FTA)の網の目を広げていけば、地域統合は進むとの考えがあった。欧州と異なり多様性に富むアジアではこの方式が望ましいとも考えられた。アジアの経済躍進も、アジア流のやり方に論拠を与えていた。

 しかしひとたび領土問題の亀裂が広がり、歴史問題までもが蒸し返されるようになると、経済的な絆が強化されればおのずと地域統合は深化するとの楽観論は大きく後退したように思われる。領土問題は東アジア地域の安全保障が域外の米国に負っている現実もクローズアップさせた。

東アジアには地域統合はひとまず横においてもやるべき課題がある。まず領土問題を武力や力の威嚇によらず平和的に解決するルール作りである。さもなければ東アジア共同体構想は絵に描いたモチでしかない。

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