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2014/06/07 土

兵庫)財政難 どっち優先?/尼崎:朝日新聞デジタル

兵庫)財政難 どっち優先?/尼崎:朝日新聞デジタル

中学校給食の導入が先か、教室の冷房が先か――。財政難の尼崎市が、多額の予算がかかる2大教育施策の優先順位に悩んでいる。5月末から、市民の声を聞く全6回のワークショップ型集会が始まった。

 「どちらも強い要望があるが、多くの経費がかかるので一度にやるのは難しい。どういう順番で進めるのがいいか、意見を聞かせてほしい」

 5月28日、市役所近くの市政情報センターの会議室に集まった約40人の小中学校PTA関係者に、稲村和美市長が呼びかけた。

 市が8月まで連続開催する「学校の環境づくり」に関する意見交換会の第1弾。最大のテーマが「給食と冷房の優先順位」だ。

 ●中学給食

 尼崎市の市立中学には現在、学校給食がない。生徒は家庭から持参する弁当や市販の菓子パンなどで昼食を済ませているが、共働き世帯からは「家庭の負担軽減」「栄養バランス」を理由に給食を求める声が多かった。

 それでも導入が見送られてきた最大の理由はコスト。市の試算では、導入には初期投資に3億~35億円、毎年の運営に3億~5億円程度の費用が見込まれる。財政難の市にとっては大きな出費だ。

 だが、阪神地域では、50年以上前から給食を実施している西隣の西宮市に加え、芦屋市も来年度から順次導入する方針。北隣の伊丹市も再来年度からの全校実施を決めるなど、尼崎が中学給食の「未実施都市」として取り残されつつある。東隣の大阪市でも、橋下徹市長の意向で給食の導入が進む。

 こうした状況もあって、稲村市長は今年2月、議会の施政方針演説で「給食実施を検討していく」と初めて表明。市議らも、導入を求める市民の陳情を全会一致で採択した。

 ●冷房

 一方の冷房は、市内の学校間で格差がある。

 すでに空調設備が導入されている学校は、小学校が42校中15校、中学校が19校中8校。格差が生まれた主な原因は、大阪(伊丹)空港の騒音対策だ。

 市教委によると、1960~80年代、離陸機が大阪湾方面へ抜けるコースにあたる武庫川周辺の学校には、国の一部補助で、防音性の高い窓と、各教室に冷たい空気を送る全館型の空調設備が取り付けられた。山陽新幹線の騒音や国道43号沿いの大気汚染を理由に空調が整えられた学校もある。

 だが、残る38校は財政上の理由で未整備のまま。真夏でも冷房なしで授業が続けられている。市の試算では、こうした学校にエアコンを完備するには約26億円が必要だ。

 ●9月に結論

 28日のPTA関係者の集会で圧倒的多数を占めたのは冷房優先派だった。参加者の意見記入用紙には「給食も必要だが」としたうえで、「まずは授業に集中できる環境を」「熱中症が心配だ」といった声が目立った。

 ただ、市教委は現在、約400億円をかけて10年計画で小中学校の耐震化工事を進めている最中。「給食や冷房に予算を振り向けられるのは、耐震化が完了する来年度末以降になる」(施設課)という。

 市教委としてはその後、現状で不公平のある空調の整備を先行させる腹案を持っているが、子育て世帯の関心が高いテーマだけに、今後、学校関係者や市民を集めた集会を順次開催。そこで出た意見を参考に、9月ごろに結論を出す。

     ◇

 市は今後開く集会のうち、小中学生の保護者を対象にした7月11日の回(定員40人)と、一般市民を対象にした7月30日と8月2日の回(定員各100人)について、6月4日から参加者を募集する。申し込みは市コールセンター(06・6375・5639)。

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