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2010/02/06 土

2010-02-05食品安全情報・長官のコラム:一般の意見により行われたBPAのリスクについての決定

2010-02-05 - 食品安全情報blog・長官のコラム:一般の意見により行われたBPAのリスクについての決定

BPAの反対者はカナダが最近ほ乳瓶への使用を禁止したことをBPAが危険であることの証拠であると言う。彼らが無視しているのは、この決定は、カナダの専門家委員会によるBPAの現在の暴露量は安全であるという結論とは異なり、科学とは別に政治家が決めたということである。BPAの批判者は米国が乳幼児にポリカーボネートボトルやカップを使うことを減らすよう動いたことでさらに活気づいている。
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意志決定には一般の意見は大切だし政治は民主主義における合法的アプローチであるが、決定の結果は我々全てにふりかかる。しっかりした科学的根拠より一般からの意見を重要視する決定は、健康増進には役に立たず便利な製品を排除したり不必要に費用をかけることにつながる可能性がある。最も心配なのは別の、より大きなリスクにつながる可能性がある。

2009/10/04 日

三重の養殖漁場に環境ホルモン 出荷自粛、全国調査へ - 47NEWS(よんななニュース)

三重の養殖漁場に環境ホルモン 出荷自粛、全国調査へ - 47NEWS(よんななニュース)

 魚介類や人体に悪影響を及ぼす恐れがあり、国が使用を禁じている内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)で有機スズ化合物の一種トリブチルスズ(TBT)が、三重県尾鷲市のハマチ養殖漁場で防虫用に使われていたことが3日、分かった。地元漁協は9月30日から養殖魚ほぼすべての出荷を自粛。これまで健康被害は報告されていないが、水産庁は尾鷲での使用実態や全国でほかにも使われていないかどうかを調べる。

 TBTには養殖網に貝や海藻が付着しない効果があり、以前は「防汚剤」と呼ばれる網の塗料に含まれていたが、1990年に水産庁が使用を禁止にしている。

2009/05/29 金

2009-05-28食品安全情報blog・長官のコラム:政府の決定に科学の目を歓迎

2009-05-28食品安全情報blog・長官のコラム:政府の決定に科学の目を歓迎

例えば、最近の新聞報道で水を飲むのにポリカーボネートボトルを使うとビスフェノールAの排泄が69%増加したという記事があった。69%という数字はとても大きくて意味のある数字だと思われるだろうが、実際はBPAの排泄量は1.2 micrograms/g クレアチニンから2.0 micrograms/gクレアチニンに増えただけである。どちらの数値も極めて小さく、全くリスクとはならない。つまりほぼゼロが69%増えたところでほぼゼロのままである。この種の報道は、常に実際よりも影響を誇張する。

NZFSAはその決定をしっかりしたリスク解析と最良の科学的根拠に基づいて行う。消費者はしばしば食品の安全性を、白か黒か、安全か安全でないかの二者択一ではない方法では受け入れがたいと考えるが、リスクや安全性という概念の科学的性質はそのような明確に区別できるものではない。このことは我々が明確なメッセージを発する際の困難となる。ほとんどの食品にはリスクがある。

2009/04/18 土

2009-04-17食品安全情報blog・BfRはミネラルウォーターにホルモン類似影響があるという試験の結果を評価する

2009-04-17食品安全情報blog・BfRはミネラルウォーターにホルモン類似影響があるという試験の結果を評価する

フランクフルトのゲーテ大学の科学者によるプラスチックのボトル入りミネラルウォーターサンプルにホルモン様作用があるという試験結果についてのメディア報道がここ数日消費者をうろたえさせている。彼らはミネラルウォーターが入っていたプラスチックからエストロゲン様物質が溶け出していると主張している。 BfRの見解ではホルモン様物質はミネラルウォーターに余検出されていない。

2009/03/07 土

2009-03-06食品安全情報blog・缶飲料のビスフェノールA調査

2009-03-06食品安全情報blog・缶飲料のビスフェノールA調査

2007年4月にオタワで販売されていた72の缶飲料を調査した。4検体がお茶で他は全て炭酸飲料。これらの製品はカナダでの市場シェアの84%以上を占める。

結果は75%は0.5 microg/L以下、85%は1 microg/L以下、平均は0.57 microg/Lと全体的に低かった。幅は0.032-4.5 microg/Lで、この差は缶の内側のコーティング剤の違いや滅菌条件(温度や時間)などによる。また貯蔵や運搬時の温度や日光にもよる。

体重60 kgの成人が1日あたり355mLの平均濃度の缶飲料を飲むとすると0.2microg/日となり、これはヘルスカナダの保守的暫定TDI 25 microg/kg体重/日の0.0135%となる。最も高濃度の飲料でもこのTDIに到達するには1日940缶を飲まなければならない。

2008/11/12 水

2008-11-11食品安全情報blog・ポリカーボネート哺乳瓶の安全な使用

2008-11-11 - 食品安全情報blog・ポリカーボネート哺乳瓶の安全な使用

最近乳児のビスフェノールA暴露による悪影響に関して一部で議論がある。しかしながら主要先進国の食品安全担当機関や学会においてビスフェノールAが乳児に悪影響があるという国際的合意はない。

しかしながら赤ちゃんのビスフェノールA暴露を減らすために保護者はポリカーボネートの哺乳瓶を使う時に以下の注意をすることができる。

a)哺乳瓶に熱湯を入れない
b)熱湯は他のポリカーボネートでない容器で冷ましてから哺乳瓶に入れる
c)哺乳瓶は乳児用ミルクの表示に従って殺菌し、ミルクを入れる前に冷ます
d)ポリカーボネート哺乳瓶を使うのが心配な保護者はガラス瓶などの代替品を使うことができる

2008/10/23 木

農業情報研究所・カナダ ビスフェノールAを毒物指定 含有哺乳瓶禁止や環境放出規制を提案

農業情報研究所・カナダ ビスフェノールAを毒物指定 含有哺乳瓶禁止や環境放出規制を提案

 新生児と乳幼児への主要暴露源は、高温に曝されるポリカーボネート哺乳瓶の使用と、缶から幼児食へのBPAへの移動を通してであるとされた。そして、新生児と乳幼児への暴露は影響を引き起こすレベルより低いが、低レベルでも影響があり得ることを示すいくつかの研究から生じる不確実性のために、政府は幼児と低年齢の子供の保護を強化する。
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 これが実施されれば、カナダは、BPAを規制する世界最初の国となる。EU、米国、日本も、何らかの対応を迫られるだろう。カナダ保健省もBPA の大人へのリスクは否定したが、これについてもなお不確実性は残る。最近では、成人の心臓病、糖尿病、肝臓異常との関連を示す研究も現れている1)。乳がん治療に使われる抗がん剤の効果を殺ぐという研究もある2)。

2008/09/11 木

プラスチック食器の化学物質が脳組織に悪影響 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

プラスチック食器の化学物質が脳組織に悪影響 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ネズミでは知られていた現象だが、内分泌や脳の構造が異なる人間でも起きるのかどうか、焦点となっていた。

 異常が現れたのは、記憶や学習をつかさどる海馬などの、「スパイン」とよばれる構造。体内のホルモン「エストラジオール」の働きで形成が促進され、神経細胞同士の信号のやり取りに重要な役割を果たす。ところが、アフリカミドリザルにBPAを4週間与え続けた結果、エストラジオールの働きが妨げられ、領域によってはスパインの数が半分以下に減少した。

食品安全情報blog・その他読売新聞の記事について
このグループはプレスリリースでも論文のアブストラクトでも投与経路に意図的に言及していないように見える。
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ビスフェノールAは初回通過効果(腸管から吸収されて血中に入って最初に肝臓を経由してから全身に分布する。この時の肝臓での代謝のこと。)が極めて大きく、ヒトの場合口から摂っても血中にはほとんど遊離のBPAが検出できない。 だからEFSAが問題なしとしている。
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先日最終報告が発表されたNTPの報告書でも、このグループによる一連の皮下投与実験は経口投与でないので評価対象になっていない。なので例え霊長類の実験であったとしても経口ではないならBPA評価にほとんど影響しないだろう。

読売も「科学」の記事のつもりなら、経口による毒性は経口投与でしか評価しないことをいい加減に覚えてくれないだろうか。食べるものを「注射したら悪影響があったから危険だ」などとと言っていたら食べるものが無くなってしまう。

2008/04/22 火

農業情報研究所・カナダ ビスフェノールA入り哺乳瓶禁止へ 米国でも癌等との関連を認める報告書

農業情報研究所・カナダ ビスフェノールA入り哺乳瓶禁止へ 米国でも癌等との関連を認める報告書

カナダの保健省と環境省が4月18日、カナダはビスフェノールA(BPA)のリスク・アセスメントを完了した世界最初の国になった、これを含むポリカーボネート哺乳瓶の輸入・販売・広告を禁止すべきかどうかについて、4月19日から60日間のパブリック・コメントを始めると発表した。

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新生児と乳幼児の主要暴露源は、高温に曝されているポリカーボネート哺乳瓶の使用と、缶から乳幼児食へのBPAの移動を通してであると決定された。このアセスメントで、科学者は、新生児と乳幼児への暴露はリスクを呈する可能性のあるレベルよりも低いが、暴露と影響の間のギャップは十分に大きくはないと結論した。



 慎重であるべきカナダ政府は、ポリカーボネート哺乳瓶禁止、缶詰乳幼児食へのBPAの厳格な移動目標値の開発、産業と共同しての代替食品包装と行動基準の開発、カナダ環境保護法の下での毒物指定など、多くの措置によって乳幼児と新生児のBPA暴露を減らすことを提案するという。

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BPAについては、米国の国家毒性学プログラムも4月15日、癌やその他の深刻な障害を引き起こすかもしれないという懸念を初めて認める報告案を発表した。国立保健研究所の一オフィスにすぎないこのプログラムにBPAを規制する権限はないが、その知見は食品医薬局(FDA)や環境保護庁(EPA)によって使われる。


食品安全情報blog・カナダ政府はもう一つの懸念となっている化学物質ビスフェノールAについて対応
また乳児用ミルクの缶のエポキシ樹脂については企業と協力してビスフェノールA暴露量削減を検討する。はっきりさせておきたいのは、缶詰乳児用ミルクを使うことの栄養的メリットはビスフェノールA暴露によるリスクをはるかに上回るということである。

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保護者向け助言



ポリカーボネート哺乳瓶を使う場合には、高温でビスフェノールAの溶出が早まるので熱湯で茹でないように。材質がわからない場合はリサイクルマークの中央の数字が7であるかどうかを確認する。7の脇にPCと記載があればポリカーボネート。

お湯はぬるくなるまで冷ましてから哺乳瓶に入れること。

均等に加熱できないため赤ちゃんが火傷する可能性があるため電子レンジで加熱しないこと。

2008/04/11 金

2008-04-10食品安全情報blog・アトラジンのアフリカツメガエルへの影響は再現できない

2008-04-10 - 食品安全情報blog

カリフォルニア大学の比較内分泌学者Tyrone Hayesらが、有名な雑誌に連続して発表した極めて微量のアトラジンによるオタマジャクシの性腺異常に関する報告が再現できなかった。



Hayesらは0.1ppbという低濃度のアトラジンの内分泌攪乱作用を2002年PNAS、 2003年EHPに発表していた。2003年にアトラジンのメーカーであるシンジェンタが出資した研究ではそのようね影響は見られず、EPAの科学助言委員会は2003年に実験の欠陥を指摘していたが、Hayesらは委員会がシンジェンタの味方をするバイアスのために歪められていると主張し、アトラジン使用禁止キャンペーンを活発に行っている。
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