asahi.com(朝日新聞社):社説:カネミ油症―政治の力で被害者救済を
asahi.com(朝日新聞社):社説:カネミ油症―政治の力で被害者救済を
カネミは、経営難で資力がないとして和解で確定した賠償金さえ支払いを怠り続けているのが現状だ。
こうした事情を考えれば、国も救済に乗り出すべきではないだろうか。水俣病などでは、国は被害者救済の観点からなにがしかの恒久的な対策を講じている。カネミの被害者には何の対策もないというのではおかしい。
これまでの経緯などにこだわって行政機関が対応できないなら、それを動かすのは政治の責任だろう。
市民団体「カネミ油症を告発する会」は北九州市小倉北区のカネミ倉庫の正門前で月1回、12時間の座り込みを続けている。今月28日で丸40年を迎える。「本質的に何も解決していない」。会員の牧師、犬養光博さん(71)はそう訴える。
政治は応えるべきではあるまいか。