asahi.com(朝日新聞社):米価維持へ新備蓄制度を検討 国の負担、年500億円 - ビジネス・経済 (1/2ページ)
asahi.com(朝日新聞社):米価維持へ新備蓄制度を検討 国の負担、年500億円 - ビジネス・経済 (1/2ページ)
農林水産省は5日、コメの在庫処理を進め、価格下落を抑えるため、余ったコメを主食用から切り離し、国が買い上げる新しい備蓄制度を2011年度に導入する検討に入った。来年度の概算要求に500億円程度を盛り込む方針だ。今年度から始まった「戸別所得補償」に加えて、事実上の米価維持のため、税金を投じる計画だ。
…………
ただ、飼料米の価格は主食用の10分の1程度ともいわれ、高く買ったコメを安く売ることによる差損が発生。農水省によると、毎年度、売買差損380億円を含め、520億円の財政負担が生じるという。
農水省の説明では、現行の備蓄制度でも主食用として売ろうとしても売れず、過去には例外的に飼料用に数十万トン売ったり、在庫の管理費がかさんだりして、年平均で500億円程度の費用がかかっている。そのため、国民負担は実質的に大きくは変わらないとしているが、ここ数年は飼料用には売っておらず、今回の制度導入で財政負担は数百億円増えるとみられる。