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2015/07/19 日

くらしナビ・ライフスタイル:食への不安、専門家と差 - 毎日新聞

くらしナビ・ライフスタイル:食への不安、専門家と差 - 毎日新聞

食品の安全やがんの原因に関して、消費者と食安全の専門家の認識に違いがあることが内閣府の食品安全委員会のアンケートで分かった。食品安全では消費者は残留農薬や食品添加物を気にする傾向が強いのに対し、専門家はたばこ、偏食や過食だった。結果を消費者との対話(リスクコミュニケーション)に活用する。

 ●国がアンケート

 食品安全委が実施したのは「食品にかかわるリスク認識アンケート調査」。今年2〜3月、北海道から九州・沖縄までの全国10地域の計3600人の消費者と、食品安全委の12の専門調査会に属する毒性学学者や公衆衛生学などの専門家161人(一部消費者も含まれる)を対象にインターネットで実施した。

 食品安全に関しては、「健康への影響に気を付けるべきだと考える項目」を19項目から選び、必要性の大きい順に10位まで順位付けしてもらった。19項目は、病原性微生物(病原性大腸菌O157など)をはじめ、農薬の残留▽食品添加物▽カビ毒▽「フグ毒」などの自然毒▽食品容器からの溶出化学物質▽自然界の金属元素(カドミウムなど)▽ダイオキシン類▽アクリルアミド(ポテトスナック類などに含まれる発がん性物質)−−など。

 ●消費者、添加物上位

 消費者の回答をみると、上位は、病原性微生物、農薬の残留、食品添加物など。一方、専門家は、消費者が挙げなかったたばこ、偏食や過食、アレルギー、飲酒、輸入食品、健康食品・サプリメント−−などを挙げた。

 この差について、リスク認知の研究で知られる中谷内(なかやち)一也・同志社大教授(心理学)は「消費者は、人工的に合成された化学物質を危ないと考え、天然自然に発生するものは安全と考える傾向がある」と農薬や食品添加物が上位に挙がった理由を説明する。

 専門家が上位に挙げたたばこ、偏食や過食、アレルギーなどが消費者の答えでは上位にならなかった理由について、中谷内さんは「専門家はがんなど特定の集団の中で生じている死亡率などの数字を客観的なデータで判断する傾向があるのに対し、消費者は個人的な関心事を基に判断しているのではないか」と話す。

 一方、がんの原因を尋ねる質問では、健康影響での19項目の他に、「加齢」「自然放射線」「大豆イソフラボン」などを加え、計23項目を示し、上位5番までの順位を答えてもらった。

 消費者は、たばこが1位で、2番目以降は食品添加物、大気汚染、加齢、偏食・過食、飲酒、食品のこげ、ダイオキシン類、農薬の残留−−を挙げた。専門家は、たばこと加齢が特に高く、次いで飲酒、偏食・過食、病原性微生物−−の順だった。

 ●広告などの影響か

 こうした差について、田中豊・大阪学院大教授は「無添加や無農薬の食品が健康によいかのような商品広告やラベル表示、そして一部メディアのセンセーショナルなニュースが消費者の主観的なリスク認識に影響を与えているのではないか」と指摘する。

 井上茂・東京医科大教授(公衆衛生学)は「専門家は、集団全体でみて健康障害の発生に大きく寄与する日常的な生活習慣に着目している。病原性微生物や有害物質などに注意することも大切だが、たばこ、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足など日常的な生活習慣にもっと注意を払うことが必要だ」と話す。【小島正美】

2012/03/27 火

神戸新聞|くらし|放射線リスクとどう向き合う 「安全か危険」に陥らないで

神戸新聞|くらし|放射線リスクとどう向き合う 「安全か危険」に陥らないで

■東京電力福島第1原発事故では、原子炉が制御困難で廃炉の見通しが立たないのが恐ろしさ因子、健康への影響がはっきりしない低線量被ばくは未知性因子となる。
 多くの人は日常生活の中でリスクを理解している。例えば高齢出産というリスク。当たり前だが35歳を過ぎても出産する人は大勢いる。しかしなじみがない放射線には「安全か危険か」という二分法に陥ってしまいがちだ。
■リスクは数値化し、さまざま問題の危険度を比較することができる。中谷内教授は、さまざまなリスクを比較した「リスクのモノサシ(物差し)」を提唱している。
 普段からそうした尺度が普及していれば、社会全体がリスクに対処しやすい。原発事故後、国立がん研究センターなどが放射線被ばくのリスクについて、飲酒などの生活習慣のそれと比べる尺度を示したが、効果は限定的だった。「安全性をアピールするためでは」とうがった見方をされてしまった側面がある。

2010/03/27 土

「FoodScience」のサービス終了と「本棚の食卓」問題 - 食の安全情報blog

「FoodScience」のサービス終了と「本棚の食卓」問題 - 食の安全情報blog

2010/03/02 火

食の安全の2冊 市民のための環境学ガイド

食の安全の2冊 市民のための環境学ガイド

B君:もう一つ、新しい観点に気づいた。それは、化学物質過敏症の治療がいかに簡単でないか、をこの本は示しているのかもしれないということだ。

A君:確かに。推測に過ぎないですが、この著者のように、「無肥料・無農薬の食品だから大丈夫」、といった強い暗示を掛けることが化学物質過敏症の治療にとって有効なのかもしれない、ということを感じました。

C先生:Wikiで化学物質過敏症を調べてみると、Wikiには信用できない記事も多いが、この記事は正しいという感じだ。
 実際、化学物質過敏症は、原因も症状も確定できていない。しかし、そういう症状を示す患者が存在することは事実なので、厚生労働省がカルテや診療報酬明細書に記載する病名リストに昨年秋から化学物質過敏症を追加した。

2009/04/23 木

J. Nakanisi Home Page・お金とは何か?

J. Nakanisi Home Page・お金とは何か?

お金は他のリスクであがなわれた冨である、これが私の結論。
…………
そういう個人の問題は別として、ここでは、社会政策として考える。健康対策に使おうと思っていたが、地球環境対策に使わねばならない。老人福祉に使いたい、身障者援助に使いたい、資金が足りないので母子家庭援助も打ち切る、不況で失業者が多くいるが助けることができない、こういう状況からお金を出すということは、他のリスクを我慢した結果である。

だから、ひとつの安全問題だけ取りあげて、安全のためにはいくらでもおカネをかけるべきだと言っても、それは、別の安全を犠牲にしていることでしかないことを認識してほしいと思う。

2009/01/26 月

2009-01-24食品安全情報blog・歩きやすいように、ゴミを拾う

2009-01-24 - 食品安全情報blog・歩きやすいように、ゴミを拾う

敢えて悪者さがしをするなら、悪いのは「疑似科学の蔓延」であってそれがほとんどの場合ひたすら母親の負担を増やす方向に誘導するから。例えば「おかあさんはやすめハハキトク」なんて語呂合わせには母親への悪意しか感じない。なのにこれを言ってくる人は「善意」で「正しいこと」を教えてあげているのだから感謝しなさいという態度で向かってくる。いろいろな人に助けてもらわないと回らない共働き母には結構辛い。対策としてはもちろん当事者のリテラシーの向上も必要だけれど、余裕がないときに負荷をかけられると冷静な判断ができにくいのは仕方がない面もあるので、躓くかもしれない石を減らすことも大切。

上述のようなことを言っている人をみかけたら、そんなの心配しなくていいよと一言言うだけで、聞いていたお母さんの不安が少しだけ和らいで、子どもが理不尽に泣く回数が一回だけ減るかもしれない。

2008/10/16 木

J. Nakanisi Home Page・「メラミン汚染(1)回収の意味」

J. Nakanisi Home Page・「メラミン汚染(1)回収の意味」

BSEの問題をふり返ろう。狂牛病の牛が1頭発見された時、日本全体にどの程度広がっているか分からないので、とりあえず、安全側の処置として全頭検査をすることもあろう。しかし、全頭検査を暫く続ければ、どのくらいの発症率かが分かるし、対策も出てくるので、全頭検査は不要になる。

始める時に、今、発症率についてのデータがないので、リスクがどのくらいあるか分からない、したがって全頭検査をしますと言えば、暫くたって、リスクの大きさが大体把握された時点で、リスクが小さいので、全頭検査をやめることができるし、その説明もできる。しかし、最初にリスクの説明をせずに、全頭検査をするから安全です、国産牛肉を食べて下さいとしか言わないから、相当リスクが低いことが分かった後も、全頭検査をやめることができなくなった。

2008/10/14 火

2008-10-14食品安全情報blog・数だけの問題か?健康統計を理解する

2008-10-14食品安全情報blog・数だけの問題か?健康統計を理解する

健康に関する統計は我々の周りに溢れているが、例えば患者に薬や手術のリスクを計算するとかがんスクリーニングのリスクベネフィットを説明するといった、多くのデータから毎日決定を行い助言しなければならない医師ですら、基本的な統計リテラシーに欠ける。
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健康情報が、数値が大きいため注意をひきやすい相対リスクで表現されることはあまりにもよくある。相対リスク(100%増加といった)は、もとの発症率のような重大な事実が置き去りにされた場合、極めて誤解を招きやすい。絶対リスク(7000人に1人のような)はよりわかりやすくセンセーショナリズムには繋がりにくいがメディアや宣伝ではあまりみられない。

2006/11/09 木

Do you think for the future?: 「リスクのモノサシ」

Do you think for the future?: 「リスクのモノサシ」

2006/11/08 水

J. Nakanisi Home Page・ナノテクリスクの順応的管理

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予防原則は生きるために必須でないものや、些細な事柄に部分的に適用はできるが、全面的には適用できない。人間が生きるためにどうしても必要なことで派生するリスクには適用できない。適用したら死ぬしかない。将来あるかもしれないリスクを避けるために死を選ぶとすれば奇妙なことである。



予防原則と言ってみても、詰まるところ、極力リスクを避けたい、そして、できれば予めリスクを回避する知恵がほしい、というところに落ち着くだろう。それには、どうしたらいいのか、それがリスク管理であり、順応的管理である。



だから、これは原理主義的予防原則には反対する考え方でもあるが、よく考えて見ると“予防原則願望”をできるだけ実現するための現実的な方法の提案とも言える。

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つまり、出発点はやむをえないとしても、途中での変更ができないという点に問題がある。知識の獲得に努力し、また、政策の影響を追跡し、その結果を、政策変更につなげるというプロセスが最初から組み込まれている必要がある。これが、言ってみれば順応的管理である。
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