経済観測:強い農業に必要な政府の交渉力=農業ジャーナリスト・青山浩子 - 毎日jp(毎日新聞)
経済観測:強い農業に必要な政府の交渉力=農業ジャーナリスト・青山浩子 - 毎日jp(毎日新聞)
韓米FTAでは1531品目の対象農産物のうち除外されたのはコメのみだが、現行関税を維持できる関税割り当て、韓国のオフシーズンのみ関税を下げる季節関税など猶予品目を残した。韓チリFTAでは1432品目のうち、コメ、リンゴ、ナシなど21品目が除外となり、乳製品、畜産品など373品目は「WTO(世界貿易機関)交渉妥結後まで交渉を保留」とした。
韓国は、交渉に当たって守るべき品目と譲歩する品目にメリハリをつけた。自給率の低い小麦は韓米FTAで関税即時撤廃を決めた。かんきつ類中心に生産する済州島を除き、どの地域もコメ、野菜、畜産を営み、メリハリをつけやすいという利点を生かしている。