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2015/01/25 日

神戸新聞NEXT|全国海外|科学・環境|9カ月児、4割が卵未摂取

神戸新聞NEXT|全国海外|科学・環境|9カ月児、4割が卵未摂取

生後9カ月の子どもがいる母親の46%が、鶏卵を含むパンなどの食品を子どもに与えていないことが、19日に公表された環境省の子どもの健康に関する大規模調査の結果で明らかになった。牛乳などの乳製品も53%が与えていなかった。

 卵や乳製品は、アレルギーを引き起こす可能性がある物質(アレルゲン)とされる。調査に関わった国立成育医療研究センター(東京)の大矢幸弘アレルギー科医長は「アレルゲンとされる食品の食べ始めが遅い傾向がある。遅らせた影響は、今後の調査で明らかにしたい」としている。

2014/06/08 日

(患者を生きる:2517)子に希望を 食物アレルギー:6 情報編 学校と親の連携が重要:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2517)子に希望を 食物アレルギー:6 情報編 学校と親の連携が重要:朝日新聞デジタル

 食物アレルギーを持つ子どもには、学校はどう対応するべきか。日本学校保健会は2008年、ガイドラインをつくった。アレルギーの原因食品や症状は医師の診断に基づく情報で把握する▽管理職を含む校内委員会を設置する――などを学校に求めた。

 しかし、13年の全国調査では、6割近くの学校は医師の診断に基づかず、保護者の情報のみで対応していた。校内委員会の設置も15%にとどまる。教育現場の取り組みの遅れが浮き彫りになった。

 文部科学省の有識者会議は今年3月、ガイドラインを守るための対策をまとめた。

 アレルギーの子どもの情報を把握する際は、医師の診断を必須とした。給食では献立の原材料を示すことや、配膳まで複数でチェックすることを求めた。教育委員会に対しては、「すべての教職員に研修の場を提供する役割がある」と指摘。文科省は取り組み状況の把握に努める、とした。

 大阪府大阪狭山市の市教委は、給食の配膳までに4回チェックするルールをつくった。連載で紹介した市立北小学校ではさらに、朝礼でアレルギーの子の情報を読み上げて全教職員で共有する。市教委は、各校が採り入れられるよう独自の取り組みを紹介している。

 NPO「アレルギーを考える母の会」の園部まり子代表は、「学校も保護者もアレルギーについては素人。協力して情報を共有していくことが大事だ」と話す。

 診断にも課題がある。血液検査で陽性でも、本当に食べられないかどうかは、少量を数回に分けて食べて症状が出ないかを確認する「食物経口負荷試験」をしないと分からない。負荷試験は06年、診療報酬がつくようになった。

 しかし、医師や施設に基準があり、実施施設は限られる。国立病院機構相模原病院の海老沢元宏・アレルギー性疾患研究部長は「負荷試験に詳しくない医師もおり、血液検査だけで診断されていることも多い。若い医師の教育、医師全体の意識改革を続けていく必要がある」という。

 海老沢さんは5月末、一般向けに「食物アレルギーのすべてがわかる本」(講談社)を発行し、正しい診断方法や学校がやるべき対策などを紹介している。

2014/06/08 日

(患者を生きる:2516)子に希望を 食物アレルギー:5 ソフトクリームで乾杯:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2516)子に希望を 食物アレルギー:5 ソフトクリームで乾杯:朝日新聞デジタル

 食物アレルギーのある大阪府大阪狭山市の田野ちなりさん(10)。小学校入学後、府立呼吸器・アレルギー医療センター(羽曳野市)の主治医亀田誠さん(50)の指示で、「経口免疫療法」を続けた。計画的に食べて耐性の獲得をめざす。まだ研究段階の治療法だ。

 少量を食べて、症状が出ないかを確かめる。牛乳1滴を含むマドレーヌ、うどんなら乾麺1本から試す。それで症状が出なければ、安全な量を自宅で食べた。

 2011年、小学2年の夏休み。2度入院し、食べる量を短期間に増やす治療を受けた。牛乳を2ミリリットルから始め、200ミリリットルでも症状が出なかった。

 翌12年4月、家族で東京ディズニーランドを訪れた。4年ぶりだった。当時目標だったソフトクリームを初めて口にした。小麦を含むコーンは食べられなかった。家族4人、ソフトクリームで乾杯した。母成美さん(38)は涙が出た。

 その年末、東京都調布市の小学校で、給食をおかわりした際、誤ってチーズ入りチヂミを食べた女の子が全身症状のアナフィラキシーショックの疑いで亡くなった。

 当時、ちなりさんが通う市立北小の校長だった車谷哲明(くるまたにたかあき)さん(58)が教職員に意見を求めた。「不安です」という声があがった。車谷さんは考えた。「担任だけでなく、全教職員が情報を共有できる方法が必要だ」

 職員室の黒板にアレルギーのある子と対象の食品を書き出した。毎日の給食で誰にどんな代わりのメニューがあるか、朝礼で読み上げた。アナフィラキシーが出たときに使うエピペンや緊急連絡先は、誰でも分かるように黒板の下にまとめて保管することにした。

 学校と家庭が協力し合い、子どもを支えていくことが大切だ。成美さんはいまそう感じている。

 ちなりさんはその後、牛乳で発疹など症状が出た。一進一退の状態で治療が続く。今年4月、給食でパンを食べられるようになった。「良かったね!」。喜んでくれる友達に「ちょっとずつやけど」と答えた。

 次の目標は、ハワイへの家族旅行。日本のような食品表示があるか分からない海外で、いつか自由に食事ができたら……。ガイド本を手に想像を膨らませている。

2014/06/08 日

(患者を生きる:2515)子に希望を 食物アレルギー:4 給食ノート、親子で確認:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2515)子に希望を 食物アレルギー:4 給食ノート、親子で確認:朝日新聞デジタル

 牛乳や小麦、卵、甲殻類――。2010年4月、大阪府大阪狭山市の市立北小学校に入学した田野ちなりさん(10)は、食物アレルギーで食べられないものがたくさんあった。

 給食だったが、弁当を持参していた。それでも、給食に出された牛乳などを誤って口にしたり、触れたりすれば、激しい全身症状のアナフィラキシーを起こす恐れもある。当時校長だった伯井正美さん(60)は母成美さん(38)に付き添いをお願いした。

 みんなが楽しそうにはしゃぐなか、配膳の列に並べず1人で席に座るちなりさん。「うちだけ何で並べんの?」。帰宅後、怒るちなりさんに、成美さんはこう言い聞かせた。「触れたらしんどくなるものがあるんよ」

 伯井さんや担任と相談し、弁当を給食の食器に移し替えて食べられるようにしてもらった。「みんなと同じように、できることはさせたい」という思いだった。

 市は同年秋、卵、乳製品、甲殻類について、主治医の診断に基づき保護者が申請すれば、代わりのメニュー(除去食)を出すことにした。かき玉汁には卵を入れないすまし汁、ヨーグルトサラダにはフルーツポンチ、マヨネーズを使わない塩味のポテトサラダなど。パンや牛乳は代わりの食品を家から持参してもよい、とした。

 ちなりさんは、みんなと一緒に給食を楽しめるようになった。

 成美さんは「給食連絡ノート」をつくった。学校が配る給食のメニューや使われている食品リストをそこに貼る。食べられるものは赤で○、食べられないものは×をつけて、毎朝親子で確認した。

 「何が食べられないのか、自分で判断できるように」。成美さんはノートにそんな願いを込めた。ちなりさんは学校で、給食の前にノートを見ながら担任と確認する。配膳の時間。「これはあかんねんな」。同級生もノートでチェックしてくれた。

 成美さんは付き添いをやめることにした。不安はあるが、一緒にいる時間が長くなれば甘えが出る。あるとき、床に牛乳をこぼして拭こうとした子たちが、ちなりさんに声をかけてくれた。「こっちに来なくていいよ」。友達も守ってくれる。そう思った。

2014/06/08 日

(患者を生きる:2514)子に希望を 食物アレルギー:3 校長の発案で注射の研修:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2514)子に希望を 食物アレルギー:3 校長の発案で注射の研修:朝日新聞デジタル

 2010年4月、食物アレルギーのある田野ちなりさん(10)は大阪府大阪狭山市の市立北小学校に入学した。両親は「エピペン」を持ち込みたいと入学前から学校に要望した。給食などを食べ、血圧低下などの激しいアレルギー反応「アナフィラキシー」が出たとき、症状を改善させる注射薬だ。

 学校の対応については08年、日本学校保健会がガイドラインを出した。教職員が学校でエピペンを注射しても医師法違反にならないとの見解も示された。だが、具体的な対策は浸透していなかった。当時校長だった伯井正美(はくいまさみ)さん(60)はガイドラインを読んで、母成美さん(38)と面談。原因となる食品や症状を主治医が記載した書類を提出してもらった。

 成美さんは、ちなりさんの治療経過や症状が出たときの写真を付けたファイルを伯井さんに渡した。夫婦で話し合い、幼稚園のときにファイルをつくり、更新してきた。「伝えなければ先生たちも分からない。SOSを出したら助けてもらえるようお願いしよう」

 伯井さんは、ファイルをもとに、アナフィラキシー症状が出たときの行動マニュアルをつくり、すべての教職員に配った。万一の救急搬送に備え、消防の担当者を交えた面談もした。

 父雅樹さん(42)も一度、面談に足を運んだ。「食べることはほかの子と違うが、それ以外は変わりません」。家族として臨む姿勢を見せたかった。

 「一緒に考えながらやっていきましょう」。伯井さんに言われ、夫婦は学校への信頼を高めた。

 ちなりさんのエピペンは、学校にいる間は伯井さんが預かることにした。でも、先生たちが使えなければ意味がない。

 「エピペンの使い方を教わりたい」。伯井さんは、ちなりさんの主治医で府立呼吸器・アレルギー医療センター(大阪府羽曳野市)の亀田誠さん(50)に依頼して、研修会を開いた。

 5月末。市内の小中学校の教職員、市の学校給食センター、市教委の担当者らが北小に集まり、アレルギーやアナフィラキシー、エピペンの使い方を亀田さんから学んだ。「いざというときは守ってくれる」。同席した成美さんは、周囲の支えを心強く感じた。

2014/06/07 土

(患者を生きる:2513)子に希望を 食物アレルギー:2 家族で目標、前向きに:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2513)子に希望を 食物アレルギー:2 家族で目標、前向きに:朝日新聞デジタル

 生後5カ月で食物アレルギーを発症した大阪府大阪狭山市の田野ちなりさん(10)。2004年秋、1歳になった。母成美さん(38)はその頃、原因となる食品に触れさせないようにと、神経を使う毎日にふさぎがちだった。

 「3年後に東京ディズニーランドに行って、ソフトクリームを食べよう」。ある日、父雅樹さん(42)が提案した。ちなりさんが幼稚園に入る08年春までに、牛乳を含むアイスと小麦を含むコーンを食べられるようにしたい――。

 家族としての目標をもつことで、成美さんは前向きになれた。専門医のセミナーや学会に出向き、勉強を始めた。食物アレルギーの子を持つ近所のお母さんたちと親の会「Smile・Smile(スマイル スマイル)」を立ち上げ、治療の情報や悩みを語り合った。

 05年秋、ちなりさんは肺炎で府立呼吸器・アレルギー医療センター(大阪府羽曳野市)に入院した。小児科医の亀田誠(かめだまこと)さん(50)は食物アレルギーがあると聞き、食事について成美さんに尋ねた。

 血液検査で陽性だった食品は一切口にさせない。検査を受けず、アレルギーがあるか分からない食品さえも食べさせなかった。「怖い思いをしたんだな」。亀田さんは思った。アレルギーによるアナフィラキシーショックで意識を失う娘を目にしたことで、どんなに不安な毎日だったか……。

 陽性の食品でも実際は症状が出ず、食べられることがある。入院して少量を数回に分けて食べ、症状が出ないか調べる「食物経口負荷試験」をやることにした。

 最初は、成長に欠かせないたんぱく質を含む肉や魚。症状が出なければ自宅でも安全な量を食べ、症状が出なければ家族と同じように食べることを認めた。3歳までにサワラやタイ、サケ、マグロ、鶏肉が食べられるようになった。

 08年春。ディズニーランドへ行った。症状が出やすい小麦や牛乳、卵の試験はまだだったため、ソフトクリームは食べられなかった。でも、アトラクションは楽しんだ。「牛乳が飲めるようになったらまた来よう」。家族で決めた。

 10年春、小学校に入学した。給食が始まる。食物アレルギーのある子を受け入れても大丈夫か。学校の困惑を、成美さんは感じた。

2014/06/07 土

(患者を生きる:2512)子に希望を 食物アレルギー:1 粉ミルク、全身紫色に:朝日新聞デジタル

(患者を生きる:2512)子に希望を 食物アレルギー:1 粉ミルク、全身紫色に:朝日新聞デジタル

大阪府大阪狭山市の市立北小学校。給食の時間に10歳の女の子が職員室に駆け込んできた。

 「はい、田野(たの)ちなりさん」

 教頭先生が名前を確認して、容器を渡してくれた。中身はポテトサラダ。ジャガイモを細切りにして、塩で味つけしてある。卵にアレルギーがあり、マヨネーズが食べられない児童向けのメニュー。教室に戻って食器に移し、友達とおしゃべりしながらほおばった。

 ちなりさんに初めてアレルギーの症状が出たのは、生後5カ月。「体重が増えにくい。母乳のほかにミルクもあげて」。乳児健診でそう言われた母成美(なるみ)さん(38)はある夜、粉ミルクを溶き、哺乳瓶でちなりさんの口に含ませた。

 わずか2、3滴。その瞬間、顔が腫れ、唇、全身が紫色になっていく。勤務中の夫雅樹(まさき)さん(42)に電話したら、「すぐ救急車を呼べ」。震える指で119番した。

 夜間救急の医師は「アナフィラキシーショック」の可能性を指摘した。複数の臓器に重い症状が出て、血圧低下や意識障害に陥り、生命の危険もある。

 入院して血液検査を受けた。小麦、大豆、卵、牛乳、肉……。次々に陽性反応が出た。離乳食の時期なのに、食べられるのは米とイモぐらいではないか? 「えらいことになってもうた。大人になれんのか」。夫婦で途方に暮れた。

 「アレルギーは親が治す病気」。医師からそう言われ、成美さんは情報をかき集めた。「アレルギー」と書かれた図書館の本はすべて借りた。「もっといいものを食べさせればよくなる」。周囲のそんな言葉に自分を責めた。自然食品や浄水器を探し求めた。

 朝、かきむしって血まみれになっていたことがある。アレルギーの原因となる食品の食べこぼしがどこかにあったのだろうか。肌に触れないよう、真夏も長袖を着せた。妹をかわいがる姉雅(みやび)さん(13)には、ちなりさんにほおを寄せないよう言い聞かせた。

 雅さんが幼稚園に入ると、弁当作りに悩んだ。雅さんにアレルギーはない。栄養のあるものを持たせたいが、ちなりさんが誤って触れるのが怖い。おかずは水気をしぼったみそ汁の具やイモばかり。「あかんな……」。落ち込んで2週間ほど寝込んだ。

2011/11/16 水

asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく石けんで66人重篤 アレルギー症状471人 - アピタル(医療・健康)

asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく石けんで66人重篤 アレルギー症状471人 - アピタル(医療・健康)

 延べ約467万人に約4600万個販売され、小麦由来成分による重いアレルギー症状を引き起こすとして自主回収中の悠香(福岡県)の「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品をめぐり、発症者が471人に上ることが、厚生労働省のまとめでわかった。うち66人は、救急搬送や入院が必要な重篤な症例で、一時意識不明に陥った例もあった。
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 症例は、全身の腫れや呼吸困難など。小麦アレルギーが元々なかった人も、アレルギーの原因物質が目や鼻の粘膜などに毎日少しずつ付着することで、発症することがあるという。原因となった小麦由来成分は様々な石鹸や化粧品で使われているが、悠香の自主回収の後、悠香と同じ小麦由来成分を使っていた10社が33商品計380万個余を自主回収している。
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